よくあるご質問

女性の尿失禁・骨盤臓器脱について

よくあるご質問

ひまわり会について

主にどのような活動をしていますか?

第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンターにて月1回訪問し、治療を受けている患者様のお話をお聞かせいただく等の院内ボランティアを行っています。さらに年3回ほど全国の医療機関と共に行う無料の電話相談や年2回市民公開講座を開催しています。また、会員向けとしては健康を維持するための勉強会を行っています。

なぜ第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンターを拠点とされているのですか?

国内で骨盤臓器脱手術を最も多く執刀されている竹山政美医師の診察を受けるために遠方からも多くの患者様が来られている西日本随一のウロギネセンターがあるからです。

骨盤臓器脱について

骨盤底筋体操で治るのでしょうか?
体操で治るケースと手術が必要なケースとの見極めは?

軽度なもの(腹圧をかけたときに臓器が腟の入り口より1cm以上にあるものをステージ1と言います。ステージ1のもの)なら進行を止めることができます。臓器が腟の入り口から1cm以上下降しているステージ3になれば手術が必要となります。あるいは尿の勢いが衰えたり、何度も膀胱炎にかかったりする方は放置すると膀胱や腎臓の機能が低下していくので手術が必要です。

そもそも、何でこんな病気になってしまったのでしょうか?
この病気に罹る人が増えているの?

原因は妊娠・出産にさかのぼります。分娩時に子宮の下部や腟、骨盤底の靭帯や筋肉が傷つくのです。若いときには女性ホルモンが豊富なので創が癒えますが、女性ホルモンが減少する更年期前後からこれらの組織が弱くなり、骨盤底の筋肉もやせてくるのに、支えなければならない体重が増え、腸の動きが悪くなり便秘ぎみで腹圧をかけて排便する習慣がついたりすると骨盤底のハンモックが傷ついて臓器が脱出して来るのです。この病気は女性の10人に一人が治療を受けなければいけない状態であると推定されていて、以前から中年以後の女性に非常に多い病気で、最近増えている訳ではありません。医療機関にかかる方はまだまだ少ないと考えられます。
※詳しくは骨盤臓器脱についてのページをご参照下さい。

骨盤臓器脱を自覚しているのですが、生活上気を付けるべきことは?

体重を増やさない、大便をきばらない、重いものを持たない(5kg程度まで)。
尿が出にくい、尿の勢いが弱いなど、膀胱に負担がかかっているような症状があれば早く専門医に相談するべきです。

尿トラブルについて

尿漏れ以外の尿トラブルにはどんなものがありますか?

こらえきれない強い尿意(尿意切迫感)を主な症状とする過活動膀胱、子宮がんや直腸がんの手術を受けたあとの排尿障害である神経因性膀胱、膀胱に尿がたまると痛むのに尿検査に異常のない間質性膀胱炎などが主なものです。

尿漏れにも種類があると聞きましたが、具体的に教えてください。

①咳やくしゃみ、立ち上がる拍子などおなかに力が入ったときに漏れる腹圧性尿失禁、②尿意を感じるとトイレまで間に合わずに漏れてしまう切迫性尿失禁、③腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁を併せ持った混合型尿失禁、④排尿障害がありいつも膀胱が満杯でチョロチョロと漏れだしてくる溢流性尿失禁、などがあります。女性に多い(60%以上)のは腹圧性尿失禁です。
※詳しくは尿トラブルについてのページをご参照下さい。

病院選びについて

どうせ手術を受けるなら上手な医師にやって欲しいと思っています。どうやれば名医と巡り合えますか?

ひまわり会(月1回水曜日)や第一東和会病院 第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター <毎週水・木・金曜日 13:30〜15:30 お電話 072-671-1008(代表)>で定期的に行っている電話相談で一度お尋ねください。

手術について

骨盤臓器脱の最新の手術方法は?その術後の成績は?

①腟式メッシュ手術(TVM手術)は、あくまで熟練した医師が執刀した場合ですが、手術時間は短く(1時間—1.5時間)、重篤な合併症はなく、再発による再手術を受ける方が1%以下という、満足度の非常に高い手術です。術後の性交痛が出ることがあるのが唯一の問題点で、性交渉のある方は②の手術をお勧めします。
②腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC手術)2014年4月より保険診療の範囲内で手術を受けられるようになった手術です。腹部も腟も切り開かずに、腹部に4−5個の穴を開けて腹腔鏡下で施行する手術です。まだまだ数をこなした術者が少ないと思われます。熟練した術者が行えば術後の痛みも少なく、早期の社会復帰が可能です。術後の性交痛が少なく50歳以下の比較的若年の方に推奨できる手術です。問題点は手術時間が長いことと肥満の方には勧められない手術であることです。

費用は?

すべて含めて1割負担で7−10万円、3割負担のかたで20−30万円程度です。

尿漏れの手術法はどのようなものがありますか?

尿道の下をメッシュテープで支える手術でTVT手術とTOT手術があります。どちらの手術も成績はすぐれていて効果はほとんど変わりません。

費用は?

1割負担のかたで5万円程度、3割負担なら15−20万円程度です。

なかなか手術に踏み切れないでいます。こんなわたしによきアドバイスをお願いします。

次のようなことを参考になさってください。
①重度の尿漏れや骨盤臓器脱になると骨盤底筋運動では治りません。
②手術の成功率が高いです。
③高齢になると手術が難しくなります。
これからの快適な生活のことを考えて、ご検討なさってください。

ひまわり

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